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佐賀の朝はすこしゆっくりした。9時少し前に佐賀を出発する電車に乗ることにした。朝はホテルの朝食サービスでパンをたべ味噌汁を飲み、おなかの中では和と洋がごっちゃになっている。

今日は佐賀から熊本まで南下し、そこから南阿蘇へ行くという、移動がメインの一日だが、熊本では天下の熊本城を観光し、南阿蘇ではオレゴン時代の友人と何年ぶりかの再会をする予定だ。

佐賀から熊本への道は地図上では結構遠くに感じるが、電車としては鳥栖で乗り換え、熊本行きへ乗るだけだ。時間として2時間半弱で、途中海沿いを走ったりするため飽きることもない。ちなみにJR九州の車両は非常に新しく、座席のデザインも斬新だ。

熊本には11時半ごろついた。まずは腹ごしらえだ。熊本といえば全国に名を轟かせる熊本ラーメン「こむらさき」である。横浜ラーメン博物館でかつていただいたことはあるが、ぜひ本店でその味にもう一度触れてみたい。熊本市電に乗り、水道町で降りる。アーケード商店街を北にあるきこむらさきに向かう。途中、北京オリンピックで北島が金メダルとったというニュースで街頭のテレビ前に人だかりができていた。

こむらさきにはやはり行列ができていた。その列に並び、順番を待つ。15分ほど並び、最初相席になったが、途中で席が空いたということで、一緒に座っていたお兄さんは別のテーブルへいった。こむらさきのラーメンは本当においしい。このとんこつスープとにんにくの組み合わせが絶妙。食べるたびに感動してしまう。

その後歩いて熊本城へ向かった。途中道を間違えてかなり遠回りをすることになったが、結局熊本城の裏側から、普通こんなところから上っていくかというところを上り、熊本城敷地内へ入った。広大に広がった広場から遠くにそびえる熊本城を見たが、その貫禄は姫路城よりすばらしい。激しく照らしつける太陽の光に参りながらも、その雄姿を写真に収めていく。本丸御殿にも入ったが、肝心の華麗な「昭君之間」は人が群がっておりあまり見ることはできなかった。

さて、外に出ると雨が降り出した。傘は1本しかなく、嫁と二人で一本の傘の下に収まって歩くことにした。雨が降る中市電の駅まで行き、熊本駅に戻った。そのころには雨は止んでいた。さぁ、南阿蘇に向かう。降車駅は肥後大津駅。電車の中は学生や子供達でいっぱいだ。スーツケースを転がす2人はあまりに異様かもしれない。

肥後大津にはオレゴン時代の友人 操君が迎えに来てくれる。事前に行くとは言ってはいたが、当日になって何時にいくからと伝え、ひどいのはいつまで滞在するかを告げていなかった。操君は操君なりに南阿蘇プランをいろいろ考えてくれていたようだが、明日の朝出発しなければいけないと伝えると、「阿蘇に来て1泊しかしないなんてもったいなすぎるさ」と残念そうな顔をする。

その短い12時間の阿蘇プランを即練り上げ、操君はさっそく南阿蘇のオススメスポットへご自慢のミニで連れて行ってくれた。操君のシフォンケーキのお店や水源、雄大な阿蘇をながめつつ、操君のお兄さんと見間違うくらいのそっくりなお兄さんのレストランでハーブをいただき、最後に操君の家へついた。







少し丘の上に建つ操君の家はその阿蘇の雄大な自然をこれでもかと満喫できるすばらしい家だ。さっそく家族の方や親戚とで食事会がはじまり、そとでドラム缶で焼き上げたピザに舌鼓を打ち、夜は近くの温泉へ行き、戻ってからは操君の部屋でまったりした。本人からすればそんなことはないだろうし、ある種違った悩みがあるのかもしれないが、会社勤めをしている自分から見れば、しばりがなく、ストレスレスで365日自然と向き合っていられる日々をここ阿蘇という土地で実現している。実にうらやましいことだ。

夜は更ける。

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今日も歩く。

ホテルをチェックインしたが、午前中は長崎市内をあるくので荷物は預かってもらった。

ホテルから15分ほど歩いたところにめがね橋という橋がある。2つのアーチ状の橋が水面に映りのびたくんのめがねのような形になるからこの名前のようだが、近所の子供も遊びに来ていて穏やかな雰囲気だった。





そこから龍馬通りをめざし歩いていたころ、にぎやかな祭りの音が近づいてきた。小さな子供達が鉢巻をして龍を担ぎ威勢良く歩き近づき、去っていった。普通の住宅街。子供が壁とキャッチボールをしている。龍馬どおりは住宅街のなかにひっそりとあり、そこを上っていくと亀山社中跡がある。この龍馬通りはもちろんそこに住んでいる人にとって見れば生活の道であり、毎日通っている道である。行きかう人々におはようございます、と声をかけると、明るく返事をしてくれる。気持ちがいいものだ。登りは結構距離を感じるが、やっと亀山社中跡まで来れた。ただ、現在は一般公開されていないため、門とその前に建てられた亀山社中の跡という石柱を見るのみ。

 

その道を少し奥へ行くと、龍馬のブーツ像もあり、長崎の街を眺めることができる。龍馬はこの坂を毎日のように駆け上がって、これから行く道を外国の船が行きかうこの長崎港の景色を眺め、日々思案していたんだろうと思うと、感慨深いものがある。嫁と二人で交互にこの巨大なブーツを履いて記念撮影をした。

本当はもっともっとここで時間をかけてみてまわりたかったのだが、時間がないため、亀山社中資料展示館へいくことは断念し、そのまま坂を上り続け風頭公園へ向かった。ここには大きな龍馬像が建っており、堂々と長崎の街を見下ろすわけでもなく海の向こうを眺めている。その姿をみると、その短い人生が、刺客に打たれた最後が、ほんとに悔やまれる。





暑い。長い坂道を登ってきてだいぶ疲れた。少しこの公園で涼み、今来た道をまた戻り、歩いてホテルまで行った。そして荷物を受け取り、長崎を後にした。丸一日という短い滞在だったが、九州旅行の最初の街にふさわしい場所だ。

次に向かうは、佐賀。嫁の母方の在所がある。佐賀へは特急を利用した。佐賀駅前のビジネスホテルにチェックインし、用事でたまたま佐賀へ帰ってきていた嫁のお母さまと嫁のおばさまにあたるお母さまの姉の出迎えでおばあちゃまがいる神埼へむかった。そこには親戚大集合だ。話には聞いていたが、九州ばあちゃまはほんとに元気がいい!

おばあちゃまの家からすぐそばにある吉野ヶ里遺跡へ行こうとしたが、雷注意報が発令されており入場できなかった。非常に残念だ。しかたないので、吉野ヶ里遺跡の周辺をドライブし、雰囲気だけは味わってきた。

そして夕食をご馳走になり、夜遅くだったが、嫁のお母さまの弟さん、嫁のおじ様に佐賀まで再び送っていただいた。

忙しく大変な中よくしていただいて、本当にありがとうございます。

移動中は爆睡だった。目を覚ますとそこは博多駅だった。7:27。予定通りだ。そのまま、鳥栖へいき、佐賀方面へ乗り換え、早岐で乗り換え、12時過ぎに最初の目的地、長崎へ着いた。

かつて鎖国の時代に唯一開かれていたこの長崎。そんな歴史をのぞかせる開放的な駅のつくり。わくわくした。まずは、駅近くに予約したビジネスホテル(長崎ウィングポート)へ移動した。事前に12時ぐらいにつくから荷物だけ預かって欲しいとお願いしておいたが、行ってみると、チェックインの2時間以上も前なのに部屋を用意してくれており、チェックインもさせてくれた。非常に嬉しいサービスだ。

さて、昨晩のカレーからまともに食べ物を口にしていなかったのだが、長崎なのでさっそくちゃんぽんと皿うどんを食べることにした。ただ、限られた時間の中で数多くある観光名所をまわるため、それだけのために移動はできない。なので、まずお昼は、駅前のレストランでちゃんぽんをたべることに。それでも非常においしい。おなかすいていたのもあるが、ほんとに美味しかった。


そんなとき、駅前が騒がしくなり、黒塗りのハイヤーが駆け抜けていった。そう、8月9日は長崎の原爆の日。午前の追悼式で福田首相が出席していたのだ。
原爆の日。今日は原爆に関わる場所をまずめぐりたかったのだ。路面電車に乗って、まずは平和公園へいった。午前の追悼式の撤去作業が行われていたが、全国各地から届けられた千羽鶴の道は、この日の大切さを深く思い改めるに十分だった。平和祈念像へ祈りをささげたあと、原爆落下中心地を通り、無料介抱されている原爆資料館へ。原爆の悲惨さを伝える展示物。現実の惨劇を伝える写真たち。本当に胸が痛くなる。最後に平和への思いを木片に記し、原爆資料館を後にした。



朝、博多につきそのまま電車で長崎に着き、平和祈念像を歩けば、さすがに疲れる。一度ホテルにもどり、少し休むことにした。長崎にいる時間は今日と明日の午前のみ。歴史を多くはぐくんだ長崎という街を回るには少々過酷な日程だが、それでも少しでもいろんなところを見るためにも、休憩は必須だ。ホテルにもどって1時間ほど睡眠をとる。

さぁ、夕刻5時になろうとするころ、再びホテルを出て長崎の街をあるく。駅前から路面電車に乗り、出島で降りて歩くことにした。出島を再現したところからオランダ坂、グラバー邸と歩きに歩く。グラバー邸へ行く際はグラバースカイロードというエレベータに乗ったのだが、これは急な坂が多い長崎の一般の方の足にもなっているようで、買い物袋をもったお母さんも一緒にのっていた。

グラバー邸でのんびりと時間を過ごしていたが、陽が傾き夕暮れが近づいたころ、そろそろ行こうか、と新地中華街へ向かった。やはりちゃんぽん、皿うどんを食べたい。中華街をひとまず歩いた後、江山楼に決め、いただいた。これは感動のひとこと。こんなにおいしいのか!本場はやっぱり違うなぁと2人で感動しながら、しかし、量が多いので最後はあっぷあっぷで平らげた。

ちゃんぽんは食った。さぁ明日は、坂本龍馬をおいかけようか。


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